のいのログ

Power AutomateからSharePointリストの参照列に書き込む方法

以前Power AppsからSharePointリストの参照列への登録方法を紹介しましたが、今回はPower Automateのクラウドフローからの登録方法をご紹介します。

目次(クリックでジャンプできます)

アクションの設定方法

フローの全体図

今回は参照先に郵便番号リスト(PostCodeList)を使います。

「複数の項目を取得」のODataクエリで【大田区かつ「大森」から始まる住所】にあらかじめ絞り、この結果を別の参照元のリストに登録していきます。

PostCodeListへの「複数の項目を取得」アクション
項目の作成アクション

単一選択の場合

first(outputs('複数の項目の取得')?['body/value'])?['ID']

単一の場合はIDを数値型にして指定します。

JSON(Object型)だと、ID列のみに絞っていたとしてもエラーになりますのでご注意ください。

※今回は「複数の項目を取得」アクションの結果のうち、一番最初のレコードを抽出して登録しているためfirst関数を使用しています。単一レコードの指定方法は、状況に応じて変更してください。

複数選択の場合

outputs('複数の項目の取得')?['body/value']

複数選択の場合はIDを含むJSONの配列を指定します。

単一選択の時と違い、その他の列が含まれていても自動的に無視されて正常に登録されます。

注意点

存在しないIDを指定してもエラーにならない

Power AppsからPatchやCollectで登録したときと同様で、存在しないIDを指定してもエラーにならずに登録されてしまいます。

参照先のPostCodeListに存在しないID: 300000を指定しても、項目は作成されてしまう
参照列の見た目は空白になる

このとき、該当の列は空白になっているように見えますが、実際には内部で参照先のIDを保持し続けています。

そのため、参照先のリストで誤登録したIDのレコードが作成されると、突如間違った参照が現れるという時限爆弾式のバグを発生させます。

動的コンテンツの選択ミスなどがあっても気づきづらいため、複数のリストをフロー内で扱っているときは特に注意しましょう。

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この記事を書いた人

ローコード・RPAエンジニア。DX・業務効率化を専門に開発。

前職では鉄道運転士として働きながら、社内複業でSwift・Power Platformで業務効率化を推進していた。

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